2018 / 08 / 13 - 16 槍・穂高縦走(後編)

2018 / 08 / 17 黒部ダム

2018 / 09 / 01 - 03 薬師・黒部五郎岳

2018 / 09 / 05 - 07 五竜・白馬岳縦走(前編)


  槍・穂高縦走(後編)
 
< 後編 > です。前編はこちら

<3日目>
恒例の、深夜に満天の星空を見てなんとか写真に撮ろうとしてカメラの設定が出来ずに断念、も無事に済ませ、朝がやってきました。

北穂高山頂。夜明け前。
彼方に富士山が見えます。ひょー、美しい。

常念岳の真上から太陽。うーん、幻想的。今日も天気が良いぞー。

改めて、槍をバックに登頂写真。
ザックも持ってないし、小屋のスリッパ履いてるし。あつみさんは首にタオルかけてるし。これじゃ来年の年賀状の写真には使えないなー。

おいしい朝ご飯を戴いて、いざ大キレットへ。
天気次第では涸沢へ下山も考えてたけど、この快晴。行くでしょう。今日は、あの槍ヶ岳まで歩きます。

今回いちばんの難ルートへ突入。ここは、飛騨泣き付近。落ちないように。

ナイフリッジの稜線(馬の背)。飛騨側は奈落です。集中してー。

来ました。長谷川ピーク。ガスってない分、高度感があって怖いですねー。

長谷川ピークを超えると、難易度はちょっと下がります。
ガレた細尾根ルート。ただし、南岳への登りがしんどい。ハシゴと岩登りの連続です。

南岳小屋の前で大展望の昼ご飯。午後から曇りの予報です。大キレット越えるまで晴天が続いて良かった。

小屋からちょっと登ると南岳山頂。だんだんガスってきました。もう槍ヶ岳は見えません。
昨日とまったく同じ天気ですね。雨が降りだす前に、宿に到着できれば良いんですが。

一瞬の晴れ間。中岳までの気持ち良い稜線。地味に長いけど。ここから槍ヶ岳まで3時間かかります。

中岳へ到着。山名といい、3000m超の山とは思えない地味っぷり。
ガスも出てきて人の気配もないです。

中岳直下のハシゴ。大喰岳まで、思いの外アップアダウン多し。

残り1km地点。槍ヶ岳近くまで来ると、100mごとに表示があります。モチベーション上がりますね!

大喰岳(おおばみだけ)。山頂が、登山道から30mぐらい離れたところにあります。気付かずに通り過ぎるところでした。あぶないあぶない。

なんやかんやで、無事に今日の宿・槍ヶ岳山荘へ到着。ちょうど小屋の手前100mあたりで、ポツポツと雨も降り出しました。ギリギリセーフってところですな。
歩行時間は標準タイム通りの7時間。なかなか優秀じゃないでしょうか。
小屋に到着し、ザックを下してた途端、どしゃぶりに。
おわー、槍登頂は今日は無理だなー。
マンガの充実した談話室で、まったり過ごします。

<4日目>
夜が明けて、小屋から見た槍ヶ岳。
今日は終日雨。予報通りでわかってたことなんで、文句はないですが残念だなー。
雨だけならまだしも、風も吹いてます。こりゃ今回は槍ヶ岳登頂は断念ですなー。
と思ってたんですが、あつみさんの希望で行けるとこまで行ってみようと。

荷物は小屋に置いてきました。空身で行けるところまで登ってみようと頑張ってます。そういえば、3年前に槍ヶ岳登った時も嵐だったなー、まったく同じ状況。これは運命なのか?
突風がすごいです。体をもっていかれます。

うーん、雨はともかく風が強くて。最初のクサリ場で断念しました。
無理は禁物、勇気ある撤退です。ココが我々の山頂とするっ!の写真。
もしこの先に進んだとしても、山頂直下のハシゴは無理だと思う。今回はこれで正解でしょう。

小屋に戻り身支度を整え。今から下山です。
標準タイムは8時間。あつみさんのヒザは大丈夫なのか?

下山は槍沢ルート。雨は強くなったり弱くなったり。景色が楽しめないのは残念ですねー。

もうすぐババ平。道も広くなってきました。下界は近い。

槍沢ロッヂを過ぎ、梓川でのんびり。水が冷たい。

無事、河童橋まで下山完了。これからお土産を物色します。

これにてあつみさんの北アルプスデビュー山行、無事に終了です。最初にして、槍・穂高縦走とかなりハードなルートを選択しましたが、体力的にもなんとかなりましたね。次は槍ヶ岳のリベンジかなー。


  黒部ダム
 
日付 : 2018 / 08 / 17 ( 金 )
天気 : 
目的地 : 黒部ダム 御山谷歩道
所在地 : 富山県中新川郡立山町  GPSログ(前半、GPS取れてないです)
コース : 関電トロリーバス黒部ダム駅(8:47) → 展望台(8:49) → レインボーテラス(9:22) → レストハウス(9:50) → ケーブルカー黒部湖駅(10:23) → カンパ谷吊橋(10:29) → 展望休憩所(10:51) → ロッジくろよん(11:05) → カンパ谷吊橋(11:37) → 慰霊碑(12:10) → 新展望広場(12:43) → 黒部ダム駅(13:27)
旅の最後に、黒部ダムの観光へ行ってきたのでその記録。ダム周辺の御山谷歩道も散策してきました。

車は、関電トロリーバス扇沢駅の無料駐車場。無料の方は、早朝の段階で満車になります。前日から泊まり込むのが確実。明るくなって到着する方は、駅前の有料駐車場の方へどうぞ。

扇沢駅の名物駅員・中里さん。快調にお弁当を売ってます。
黒部のきみまろ、と呼ばれてるそうです。面白い。

関電トロリーバスは、来年から電気バスに替わるそうです。今年はラストイヤー。いろんなキャンペーンが行われてます。今年の営業は、残り105日!
鉄道ファンならずとも要チェックですね。ここに来るまで、ぜんぜん知りませんでしたが。

じゃーん、有名な絵ですね。
午前中に来ると、観光放水に虹がかかった写真が撮れるみたいです。午後は逆光になります。
いちばん奥に見えるのは赤牛岳(2864m)。美しーい。

レインボーテラスを経由して、ダムの上へ。広いですね。

ダムの中央から、下を見下ろした絵。なんのこっちゃわからないですね。

ケーブルカー黒部湖駅方面へ向かいます。ひんやーりしてて、寒いです。

カンパ谷の吊橋を渡ります。
御山谷歩道の地図看板があったので掲載。参考までに。→御山谷歩道案内図

展望休憩所。黒部湖を挟んで反対側、赤沢岳・スバリ岳・針ノ木岳が目の前に見えます。
ただ、あまり整備がされていないようで。草木が生い茂っております。

テン場を経由し、ロッジくろよんまで来ました。キレイな山小屋。
この辺の登山道、マニアックで楽しそう。

カンパ谷まで戻ってきました。遊覧船とかやってて楽しそう。今日は快晴ですねー。昨日がこの天気なら最高だったのになー。

美しい立山をバックに。
これにて、今回の旅は終了。全体として微妙な天気が続きましたが、なんとか予定通り。


  薬師・黒部五郎岳
 
日付 : 2018 / 09 / 01 - 03 ( 土日月 )
天気 : 1日目 : 雨時々曇
2日目 : 曇のち晴
3日目 : 曇のち晴
目的地 : 薬師岳(2926m)
黒部五郎岳(2840m)
標高差 : 1600m
所在地 : 富山県富山市・岐阜県高山市・飛騨市  GPSログ
1日目 : 折立(6:04) → アラレちゃん(7:08) → 三角点(7:45) → 五光岩ベンチ(9:06) → 太郎平小屋(9:49) → 薬師峠テン場(10:15)
薬師峠テン場(12:02) → 薬師平(12:25) → 薬師岳山荘(12:58) → 避難小屋跡(13:27) → 薬師岳(13:40) → 薬師岳山荘(14:11) → 薬師峠テン場(14:55)
2日目 : 薬師峠テン場(5:05) → 太郎平小屋(5:21) → 太郎山(5:35) → 北ノ俣岳(6:53) → 赤木山(7:23) → 中俣乗越(7:48) → 黒部五郎の肩(8:54) → 黒部五郎岳(9:04) → 中俣乗越(10:04) → 赤木岳(10:48) → 北ノ俣岳(11:22) → 太郎山(12:33) → 太郎平小屋(12:41) → 薬師峠テン場(13:14)
3日目 : 薬師峠テン場(5:36) → 薬師平(6:00) → 薬師岳山荘(6:33) → 避難小屋跡(6:59) → 薬師岳(7:09) → 薬師岳山荘(7:52) → 薬師峠テン場(8:26)
薬師峠テン場(9:37) → 太郎平小屋(9:54) → 五光岩ベンチ(10:31) → 三角点(11:21) → アラレちゃん(11:43) → 折立(12:19)

はい、今年2回目の北アルプス遠征、始まります。いやー、今年は夏休みが2回に分かれてまして。こんなことになっております。心配なのは天気。秋雨前線が活発化 & 台風接近中ですね。

<1日目>
まずは、前々から登りたかった薬師岳。定番の折立からアプローチです。
ここ折立は、駐車場の争奪戦で有名らしいですが、9月の平日で雨天となれば、結構ガラガラ。登山口にいちばん近い、特等席ゲットです。
ちなみに有峰林道は、夜間(20:00〜6:00)通行禁止となってます。俺は前日の夕方に入り、登山口で車中泊しました。通行料金は普通車1900円なり。

登山口のトイレ。山奥のわりに、なかなかキレイです。水場もありますが、「生水は飲まないでください」の表示。

遠征初日から、あいにくの雨。止みそうな気配もあったので、しばらく待つ。6時になり、小雨になったので出発。

太郎坂は急坂。雨のせいで道が川のようになってるのもイヤですね。テン泊装備で、ザックも重いです。
折立から登る登山者の中で、名所(?)になってるアラレちゃんの看板。うーん、随分くたびれてて、夜中に見たら不気味かも。天気が良ければ、ココから薬師岳が見えるらしい。

三角点(1870m)。真っ白じゃん。
ここを過ぎると斜度も緩み、整備された歩きやすい道が出てきます。稜線ハイキングの始まり。天気悪いけど。

五光岩ベンチ付近から。
雨が止みました。ガスも薄くなってきて、かすかに薬師岳が見えます。いいぞー。

太郎平小屋に到着。正面に、憧れの雲ノ平が。なんか曇ってて微妙なんですが。

小屋から10分で、薬師峠のテン場。
今回の山行は、ここをベースに薬師・黒部五郎をピストンする予定です。

テン場のトイレ。小屋の方が、いつも掃除してくれてるようで、とってもキレイ。ありがたいですなー。水場の水量も豊富です。

さっそく、ベースキャンプを設営。
テント受付は、夕方になると小屋の人が来てくれます。臨時売店で、ビール・ジュースも売りだします。便利ですねー。
本日のテントは、最終的に6張となりました。テン場自体は広いんですが、完全に平坦な場所は少なめ。

せっかくだから、雨が止んでるうちに薬師岳へ行っちゃおう。明日以降、もっと悪化する可能性もあるんで。
往復で3時間ぐらい。空身だから楽チンです。雨で沢が増水してます。なんだか沢登りのよう。

薬師平。晴れてたら気持ちが良さそうな場所。木道が100mぐらい続きます。

薬師岳山荘。中間地点ぐらいかな。なんか、ガスが濃くなった。テントに戻るまで降らないで欲しいが。

避難小屋跡までの急登。ザレてて疲れます。ひー。
でも下りは楽かも。

着いたー。もちろん展望はなし。
登頂したとたん、雨も降りだす。こりゃ堪らんと、早々に下山。テントへ戻り、温かいコーヒーで飲もうじゃないか。

<2日目>
2日目です。4時起床。雨は降ってないけど、ガスガスです。
今日は黒部五郎岳ピストンの予定。

北ノ俣岳への稜線上から、縦走路を振り返って。
こんな天気だから伝わりませんが、ほんと歩きやすく気持ち良い稜線。日を改めて、もう一度歩きたいっ。

赤木岳付近。山頂はトラバースします。この辺だけはガレてます。足元注意。

いっきに黒部五郎岳山頂。
こんな天気なもんで、今日はほんと写真が少ない。山頂も、ほんとに山頂か?って写真ですね。ただ、行ってきただけ状態。お昼ご飯を食べ、おやつを食べ、待ってみたけど回復の兆しはなし。諦めて、来た道を引き返します。
写真は少ないですが、今日は歩行距離20km越えのロングトレイル。

ガスの切れ目から、一瞬覗いた黒部五郎カール。

北ノ俣岳山頂付近。なんかこの辺、雷鳥がいっぱいいます。石と同化して見づらいですね。

北ノ俣岳。ここにきて、ちょっと天候回復。ちょっと視界がひらけてきてうれしい。

太郎平小屋のそば、太郎山へも寄り道。有峰湖方面の展望。

太郎平小屋の前から、雲ノ平方面。奥の稜線は、水晶・鷲羽岳。ついに姿を現しましたね。美しーい。
午後からは、時折 太陽も顔を出しはじめました。ちょっと遅かったなー。出来れば山頂で晴れてくれれば良かったのに。

テン場へ戻り、湿った装備を干しましょう。
明日は晴れる予報。楽しみです。って、明日は下山の予定ですが。

それにしても今日はよく歩きました。夕飯を食べて、ちょっとゴロンとした途端、いつの間にか眠ってました。
今日のテン場は合計8張。なんかすごいイビキの大きなおじさんがいました。

<3日目>
おぉ、最終日にして、なかなかの天気。
下山だけじゃもったいない。初日に残念だった薬師岳のリベンジへ出発しましょう!

薬師平から。黒部五郎方面の、昨日歩いた稜線。曇ってはいるけど、まぁまぁ。せめて昨日がこのレベルだったらなー。

薬師岳。朝日が登ってきました。よっしゃー、いっきに登るぜ。

‥と、薬師岳山荘を過ぎたあたりからガスが。えーっ、マジかよー。

で、山頂。初日と同じ風景じゃねーか!
この後30分ほど待ってみたものの、回復ならず。薬師岳と相性が悪いのかな?

諦めてテン場へ戻りテントを撤収。下山を始めた途端、青空が。なんじゃそりゃー?

富山の市街地、向こうには富山湾に能登半島まで見えます。完全に快晴じゃん。
失敗しましたね。早起きせずに、9時ぐらいからのんびり山頂を目指せば良かった。でもまぁ結果論。いつか再来を誓い、下山です。

この稜線の道、いい雰囲気。整備もされてて歩きやすい。

朝に登った薬師岳。ガスガスだった薬師岳。
美しいなー。北アルプスの女王と呼ばれるそうです。俺は女王に嫌われちゃったみたいですが‥。

五光岩ベンチ付近から。立山方面もキレイに見えてます。

太郎坂の下り。ザックが重いので急坂が大変。
豪雨の影響もあってか、結構荒れてます。

下山完了!下山して、最初に見える人工物が自販機ってズルいわー。コーラ飲みたくなっちゃう。

予定では、明日から鹿島槍ヶ岳縦走の予定だったんですが。明日は今季最大級の台風21号の直撃が懸念されてます。どうなるか?温泉入ってから、ちょっと計画を練り直します。


  五竜・白馬岳縦走(前編)
 
日付 : 2018 / 09 / 05 - 07 ( 水木金 )
天気 : 1日目 : 曇のち晴
2日目 : 晴
3日目 : 雨
目的地 : 五竜岳(2814m)
唐松岳(2696m)
白馬三山
 白馬鑓ヶ岳(2903m)
 杓子岳(2812m)
 白馬岳(2932m)
標高差 : 2100m
所在地 : 富山県黒部市・下新川郡朝日町・長野県大町市・北安曇郡白馬村  GPSログ
1日目 : 白馬五竜スキー場(5:05) → アルプス平(6:45) → 地蔵ノ頭(7:07) → 見返り坂(7:26) → 一ノ背髪(7:49) → 小遠見山(8:13) → 中遠見山(8:44) → 大遠見山(9:24) → 西遠見山(9:58) → 白岳(11:15) → 五竜山荘(11:20)
五竜山荘(12:12) → 五竜岳(12:52) → 五竜山荘(14:21)
2日目 : 五竜山荘(5:38) → 大黒岳(6:20) → 唐松岳頂上山荘(7:26) → 唐松岳(8:01) → 不帰二峰南峰(8:37) → 不帰一峰(9:26) → 天狗ノ頭(11:15) → 天狗山荘(11:33) → 鑓温泉分岐(12:04) → 白馬鑓ヶ岳(12:30) → 杓子岳(13:16) → 村営頂上宿舎(14:15) → 白馬山荘(14:39)
白馬山荘(14:53) → 白馬岳(15:08) → 白馬山荘(15:37)
3日目 : 白馬山荘(6:26) → 白馬岳(6:40) → 三国境(7:02) → 小蓮華山(7:36) → 船越ノ頭(8:04) → 白馬大池山荘(8:34) → 白馬乗鞍岳(8:57) → 天狗原(9:36) → 栂池ビジターセンター(10:17) → 栂池ロープウェイ乗場(10:25)

昨日(9/4)は、台風21号の直撃を受け、終日暴風雨。予定してた鹿島槍ヶ岳の縦走は中止し、下界で大人しく小説を読みながら過ごしました。
で、今日から五竜・白馬岳縦走はじめます。台風一過の晴天を期待。さぁ行くぞ!

<1日目>
スタートは白馬五竜スキー場。登山者用の無料駐車場に車を停めます。

冬は当然スキー場なんですが、夏は高山植物園として営業してます。テレキャビン(ゴンドラ)で標高1500mまで行けるのですが‥。

今の時期、テレキャビンの始発が8:15と、登山に使うにはちょっと遅め。しかも台風の影響か、ちょっと風もあります。
始発時間まで待った上、運行停止とかだったらイヤだなー、なんて。

‥で、ゲレンデを歩いて登ることにしました。
調べてみると、徒歩で登ってる人、結構いるようです。
雪のないゲレンデ、工事用の重機なんかが通るみたいで、道はあるんですが大きめの石がゴロゴロしてて歩きにくいです。しかも上へ行くほど急斜面。
いやー、辛い。思い返せば今回の山行でココがいちばんの難関だったかも?

アルプス平(テレキャビンの山頂駅)まで標高差700m、2時間かかりました。いやー、体力使い果たした気分。汗だくです。ちなみにゴンドラなら8分で来れる場所。
写真は、アルプス展望ペアリフトの乗り場。今から行く白馬までの稜線の展望が良いとか。
天気、良くなりつつありますが、まだガスガスです。

整備された急坂を登り、じりじりと高度を上げます。小遠見岳(2007m)は、360度の展望。ここぐらいまでは、一般観光客も来ることがあるとか。この先から、やっと登山道らしくなってきます。
目の前に、どーんと鹿島槍。うひょー、最高。

何が辛いって、この重いザックですよ。今回、3泊4日テン泊装備を持ってます。さすがに58リットルのザックじゃパンパン。そろそろ、もう一回り大きいのが欲しい‥。

中遠見岳(2037m)。今回の遠征で、初の快晴。暑くなってきました。
今回登りに使ってる遠見尾根、小遠見・中遠見・大遠見・西遠見と、いくつもピークがあって。登ったり下ったりを繰り返し、あまり標高が稼げません。

台風で登れなかった鹿島槍ヶ岳(2889m)。
目の前に迫ってます。ほんとカッコイイ山容。本来は双耳峰で、こちら側からは北峰しか見えてません。

五竜岳も近くなってきました。
こちらの山はゴツゴツと荒々しい感じ。うむ、確かに5匹のドラゴンのような形をしておる(と思ってたら、山名の由来、竜は関係ないみたいですが‥)

大遠見(2106m)。
たぶん3分の2ぐらいは来たと思いますが。まだまだ稜線は遠いですなー。
快晴となり、ザックカバーは必要ないんですが、乾燥させるために付けてます。

右側の鞍部に、小屋が見えました。よっしゃ、稜線までもう少し。
1時間後、あそこでコーラを飲んでる自分の姿が見える!

西遠見を過ぎると斜度があがり、クサリ場も登場します。ザックの重さが堪えるぜ。

山荘到着。テント受付より、まず先に冷たいコーラ。ふー、美味い。テン泊だし、このくらいの贅沢は良いじゃろ。

テント設営完了。今日は風が強めなので、いつもより余計にペグ打ってます。
よっしゃ。空身になって、五竜岳山頂へ向かいます。

山頂までは往復1時間ぐらい。岩稜ルートでクサリもあちこちに。難易度は低めなので、気をつけて行けばOK。

着きましたー。バックは鹿島槍。
日差しはジリジリですが、冷たい風が吹いて心地よい。
こんな最高の天候にも関わらず、今日はほとんど人に合いません。そんなマニアックな山じゃないと思うんですが。
おかげで貸し切りの山頂を、たっぷり堪能。

北側は唐松・白馬への縦走路。明日はこちらへ進む予定。
西側には剱・立山が。すげーすげー、北アルプスの主役達に囲まれてます。やばい、今日、最高かも。
あまりの素晴らしさに、気付けば山頂で1時間、ボーっと過ごしてしまいました。

山小屋へ戻ってきました。もうすぐ夕焼けの時間です。
今日のテントは、全部で7張。俺のテントはいちばん手前のやつ。あまり他の人と被らない色でわかりやすい。
ちなみに五竜山荘では水は有料。1リットル100円(天水です)
山荘のテラス席、居心地が良くのんびりできます。このテン場、良いなー。

< 後編 > へ続きます。