2018 / 09 / 05 - 07 五竜・白馬岳縦走(後編)

2018 / 10 / 17 久住山

2018 / 10 / 23 由布岳

2018 / 10 / 24 くじゅう17サミッツ

2018 / 10 / 30 祖母・大障子岩

2018 / 11 / 06 鶴見山


  五竜・白馬岳縦走(後編)
 
< 後編 > です。前編はこちら

<2日目>
テントから見た、五竜岳の朝やけ。美しーい。
昨夜は強風でした。テントが揺れる揺れる。俺は気にせず爆睡してましたが、隣のテントの人は、眠れなかったよー、と言ってましたね。

朝ご飯をのんびり食べて、5:30に出発。
まずは目の前に見える唐松岳を目指します。気持ちよさそうな縦走路。今日はずっと、長野・富山の県境を歩く感じですね。楽しみー。

唐松山荘の手前、牛首と呼ばれる難所。クサリ場がちょこっとだけあります。まぁ大したことありません。ひょいひょいと通り抜けちゃいます。

この辺りに来ると、今まで五竜岳に隠れてた槍ヶ岳が見えるようになってきます。ちなみに、写真の右側は剱・立山。左側の黒い山(五竜岳)の脇に‥。

ズームアップしてみましょう。ほら見えた。
槍ヶ岳、とんがってますねー。

唐松岳に到着。唐松岳頂上山荘から15分ぐらい。
今日は朝からずっと風が強い。日差しは強いけど、体感温度が低いです。いやー、寒いなー。防寒のため、グローブもしてます。

唐松岳山頂から先の稜線は難所となります。
不帰ノ嶮(かえらずのけん)と呼ばれる岩稜を越えて行きます。細尾根ですねー。なんだか恐ろしい名前ですが、気をつけてゆっくり進めば大丈夫。

不帰ノ嶮クサリ場。ギザギザの稜線を登ったり下ったり。なかなか時間がかかります。

結構下るなー。長野県側は比較的風が弱く、快適に歩けます。

不帰一峰から、これから進む白馬方面。不帰キレットを超えると、「天狗の大下り」と呼ばれる急坂。アレを一気に登ってやります。

天狗の大下り、こりゃえげつない急登じゃ。
そもそも、南から来る場合は登りになるのに、「大下り」って名称はどういうことなんだ?ぶつぶつ。

坂はどんどん急になり、最後にはクサリの登りになりました。うーん、ザックが重いぜ。

大下り、攻略しました。いやー、疲れた。
ここからしばらくは、快適縦走路。天狗尾根へと向かいます。

天狗山荘に到着。昼ご飯を食べながら、ちょっと作戦会議。
予定では、今日はココに泊まる計画だったんですが、ちょっと変更しようと思いまして。
と言うのも、明日が雨の予報なんです。せっかくの白馬岳、雨の中登るより今日のうちに登頂したいな、と。
よし、がんばってもうちょっと先まで進むことにします。

ちなみにこれが、天狗山荘テン場からの眺め。目の前に白馬鑓ヶ岳がどーん。素晴らしいロケーション。明日が雨じゃなければ、ぜひ泊まりたいところ。
ところで昨日から思ってましたが、なぜ白馬鑓ヶ岳だけあんなに真っ白なんでしょう?

鑓温泉分岐を過ぎ、白馬鑓ヶ岳の取付点。ここから線を引いたように、白い石に変わってます。不思議。石灰岩かな?よく庭とかにありそうなやつ。

白馬鑓ヶ岳登頂。ジャリジャリの庭石は、思ってたより登りやすかったです。

ヤリ繋がりで、白馬鑓ヶ岳から、鹿島槍と槍ヶ岳を撮影。
なかなか面白い絵だと思うんですが、いまいち伝わらないか?

ここまで来て、やっと本日の主役・白馬岳が見えました。ここから見ると、長野県側がスッパリ切れ落ちてます。あの下が、有名な大雪渓ですね。

白馬の手前にあるのが杓子岳。
白馬・杓子・鑓ヶ岳で、白馬三山と呼ばれてるそうです。ひとくくりにする割に、結構な登り返しがありますねー。こりゃ大変そうじゃ。

杓子岳山頂。山頂はトラバースすることも可能ですが、白馬三山となってるからには、行かないわけには。

丸山(2768m)付近から。
さぁ、ラストスパート。白馬山頂直下にあるのが白馬山荘。その下にあるのが村営山頂宿舎。テン場があるのは、山頂宿舎の方です。

村営山頂宿舎に到着。最後、地味に辛かった‥。
さー、テント張るぞー!と思ってたら、小屋のお姉さんから衝撃の一言。「今夜から天気が大荒れの予報です。テントはオススメしませんけど‥」
なぬー!確かに風が強いのはうすうす気付いてはいたが‥。小屋の人が言うと本気っぽい。うーん、どうするか?いや、考えるまでもありません。軟弱者の俺は、すぐに小屋泊に切り替え。強風でテントが飛んだらシャレになりません。

どうせ小屋泊するなら、少しでも頂上に近い方が良いじゃん、ってことで、白馬山荘の方まで移動。
着いたー!いやー、長かった。2日連続の歩行時間8時間超えは足がガクガクです。

白馬山荘は、日本最大を謳ってるだけあって、まるで旅館のよう。
3つの宿泊棟に、本格的レストラン「スカイプラザ白馬」なんかがあります。
写真は、俺が泊まった2号館。山荘の歴史が学べる資料室なんかもあります。

自炊場も立派ですね。夜はストーブを囲んで、まったりコーヒータイムです。
混雑期じゃない山小屋は、実に快適。
ちなみに素泊まりで6800円でした。

小屋から山頂までは10分。すぐそこに見えてます。
手ぶらで散歩がてら行ってきます。

白馬岳、登頂ーっ!
うーん、気持ちがいい。午後になって雲が出てきましたが、立山方面の展望は良好。いやー、頑張った甲斐がありました。今日は内容の濃い1日だったなー。

<3日目>
予報通り、雨ですね。いや、雨は大したことないんですが、めちゃくちゃ風が強いです。まさに大荒れ。テント張らなくて正解でしたね。
今日は下山だけなので、のんびりスタートです。

栂池方面のルートは、いったん白馬山頂を経由します。
すごい強風。体がもっていかれ、まっすぐ歩けません。予報では、山頂で風速25m/sと出てました。

馬の背と呼ばれる細尾根を通過し、三国境へ。富山・新潟・長野の、3県境ですね。
ちなみにこの分岐を朝日岳の方へ行くと、栂海新道を通り親不知(日本海)へ出ます。いつかそんな大縦走をやってみたいもんです。

新潟県の最高峰、小蓮華山(2769m)。
2007年、山頂部が崩落し、現在は2766mになってるとか。ロープが張られてて、山頂へは近付けないようになってます。

雷鳥坂から、白馬大池を見下ろす。思ってたより大きいな。湖畔でのんびりキャンプとかしたら楽しそう。
雷鳥坂はその名の通り、雷鳥がいっぱい歩いてました。

天狗原の湿地帯。木道が整備されてて歩きやすーい。
この木道、やけに新しい。造り替えたばかり?

栂池ヒュッテを経て、ロープウェイ乗り場まで戻ってきました。
やっぱり天気が悪いと写真が少ない。そしてこれにて今回の山行、無事に終了です。
悪天候により、3泊4日 → 2泊3日に計画変更となりましたが、内容の濃い山行となりました。

雨でぐしょぐしょ。早く温泉に入りたいところですが、スタート地点に置いてきた車まで戻らなきゃいけません。
まずは、栂池ロープウェイ。こんな天気でも運行中。俺以外に乗客なし。貸切りです。これで標高1500m地点へ。

お次は、栂池ゴンドラリフト「イヴ」に乗車。6人乗りですが、これももちろん貸切りです。
思ってたよりスピードがあり、楽しかったです。標高800m地点まで、いっきに下ります。

無事下界へと戻ってきました。
ここからバスで白馬駅へ。さらに電車2駅で神城駅。
そこから歩いて30分、白馬五竜スキー場へ戻ります。
栂池パノラマウェイ料金片道1920円
バス 栂池高原 → 白馬駅560円
JR 白馬 → 神城190円
曲者はJR。びっくりするぐらい本数が少ないです。要事前チェック。


  久住山
 
日付 : 2018 / 10 / 17 ( 水 )
天気 : 
目的地 : 久住山(1787m)
中岳(1791m)
天狗ヶ城(1780m)
沓掛山(1503m)
標高差 : 500m
所在地 : 大分県竹田市  GPSログ
コース : 牧ノ戸(8:52) → 沓掛山(9:12) → 久住分れ(10:03) → 久住山(10:22) → 御池(10:43) → 中岳(10:59) → 天狗ヶ城(11:44) → 沓掛山(12:48) → 牧ノ戸(13:04)

約1ヵ月ぶりの山行。すっかり紅葉シーズン。美しいですね。
平日だというのに人もいっぱい。盛り上がってます。

久住山頂。空気は冷たいですが、風もなく過ごしやすい。
なんか団体さんが50人ぐらい登ってきてます。写真撮って、早々に移動。

中岳まで来ました。
本日の主役はコレ。新しいチタン鍋。大きい方は前から持ってたやつ。スタッキングできる小さい方を買い足しました。これでラーメン作るために登ってきました。

下山中。予感してましたが、団体渋滞に巻き込まれ。
中学生なんだそうです。この時期に学校指定のジャージで登山は寒そうですねー。


  由布岳
 
日付 : 2018 / 10 / 23 ( 火 )
天気 : 
目的地 : 由布岳 東峰(1580m)
標高差 : 800m
所在地 : 大分県由布市  GPSログ
コース : 正面登山口(9:48) → 合野越(10:23) → マタエ(11:19) → 東峰(11:30) → 正面登山口(12:53)

いつもの由布岳。天気はイマイチでしたが、登りたい気分だったので。
こんな天気ながら、そこそこ人も多く。山頂はガスで視界なし。風も強かったー。そろそろ冬装備しなきゃですね。


  くじゅう17サミッツ
 
日付 : 2018 / 10 / 24 ( 水 )
天気 : 
目的地 : 星生山(1762m)
久住山(1787m)
天狗ヶ城(1780m)
中岳(1791m)
稲星山(1774m)
白口岳(1720m)
北大船山(1706m)
大船山(1786m)
三俣山
 本峰(1744m)
 南峰(1743m)
標高差 : 550m
所在地 : 大分県竹田市  GPSログ
コース : 大曲(5:21) → すがもり越(6:04) → 久住分れ(6:37) → 星生山(7:04) → 久住分れ(7:30) → 久住山(7:49) → 天狗ヶ城(8:14) → 中岳(8:28) → 稲星山(8:51) → 白口岳(9:16) → 鉾立峠(10:05) → 立中山(10:19) → 立中分岐(10:56) → 段原(11:27) → 北大船山(11:31) → 大船山(11:52) → 坊がツル(12:57) → 三俣南峰(14:17) → 三俣本峰(14:43) → すがもり越(15:12) → 大曲(15:48)

1年ぶりに、「くじゅう17サミッツ」に挑戦。2回目です。
ちなみに前回は 2017 / 10 / 04

今回は大曲登山口からの発着。そして前回とは逆、反時計回りのルート設定。
今回も累積標高差2000mを駆け抜けるぜ。目標は10時間を切ることです。

すがもり越を越え、久住分れから日の出を拝む。雲ひとつない晴天。

前半戦の6座、登頂写真はどれも似たような感じなのでまとめて紹介。
順番に、星生山・久住山・天狗ヶ城・中岳・稲星山・白口山。





白口岳からの下り。鳴子山方面の紅葉が素晴らしい。
スタートから5時間経過。さー、後半戦へ突入です。

今回は法華院へ下りずに立中山経由で大船へ取り付きます。

急坂登って北大船山。

おや?大船山の避難小屋が取り壊されてますね。建て替えるのかな?

難関の大船山を制覇。よーし、あと1座。まだ12時前。いけるかー?
山頂付近、紅葉がまさに見ごろ。人もたくさん。みんなのんびり過ごしてます。俺は先を急ぐので、ささっと写真を撮ってすぐに出発。

疲労感も出て、足も痛くなってきましたが、今からコレを直登します。がんばれ、俺。

よし、最後の1座、三俣山。
休憩もそこそこに、下山開始。

ヘロヘロになりながらゴール。で、結果。 → 10時間27分。
がんばったんですが、結局10時間は切れず。残念。
いや、頑張ったよ俺は。来年こそは。


  祖母・大障子岩
 
日付 : 2018 / 10 / 30 ( 火 )
天気 : 
目的地 : 祖母山(1756m)
大障子岩(14451m)
標高差 : 1200m
所在地 : 大分県豊後大野市・竹田市・宮崎県西臼杵郡高千穂町  GPSログ
コース : 八丁越駐車場(6:32) → 林道終点(7:19) → 池ノ原分岐(7:24) → 3mの滝(8:17) → 小松尾根(8:41) → 縦走路出合(9:09) → 九合目小屋(9:16) → 祖母山(9:31) → 馬の背(9:58) → 宮原(10:20) → 鹿の背(11:00) → 八丁越(11:20) → 大障子岩(11:46) → 八丁越(12:25) → 八丁越駐車場(13:37)

久しぶりに祖母山へ。せっかくなので、まだ登ったことがないコースから、と思い選んだのはメンノツラ谷のルート。
白水の登山口は、神原林道を進むと八丁越駐車場の看板あり。8台ぐらい駐車可。

駐車場そばの分岐。メンノツラ谷は直進(写真の右の道)
左の道は滝へ。真ん中の尾根を登ると、八丁越へ(帰りはこのルート)

林道終点まで50分。昔はココまで車で来れたとか。登山ポストがあります。

渡渉を繰り返しながら沢沿いに登っていきます。
このルート、わかりにくいです。踏み跡は弱く、マーキングも少なめ。何度も立ち止まり確認。沢の分岐も多いので、初心者にはキツイかも。集中して進みましょう。

目印となるカツラの木(似たような木ばかりですが)
ここから右側の斜面に取り付き、小松尾根へ上がります。

縦走路まで出れば、あとは慣れた道。
懐かしい九合目テン場を過ぎ、祖母山頂へ。
あれれ?山頂だけガスってんなー。

縦走路へ戻り、池ノ原方面へ。この辺りの紅葉は、終わっちゃった感じ。すっかり冬の雰囲気です。乾いた空気、静まりかえった感じが気持ちいい。

難所・鹿の背。こんなんだったかなー?
前に通った時、もうちょっと怖かった気がするが?

大障子岩に到着。歩いてきた縦走路を眺めての昼ご飯。祖母山頂のガスも、すっかり晴れたようです。

八丁越から駐車場まで、まっすぐ下山。
なかなかの急坂ですが、こちらのルートは踏み跡・マーキングがしっかりしてます。歩く人が多いんでしょうね。
自信のない人はこっちを登りで使い、メンノツラ谷を下りにした方が良いかもです。


  鶴見山
 
日付 : 2018 / 11 / 06 ( 火 )
天気 : 
目的地 : 南平台(1216m)
鶴見山(1374m)
標高差 : 650m
所在地 : 大分県別府市・由布市  GPSログ
コース : 御嶽権現社登山口(10:07) → 南平台分岐(10:38) → 踊石(10:56) → 南平台(11:13) → 西の窪(11:27) → 馬の背(11:40) → 鶴見山(11:53) → ロープウェイ乗り場(12:02) → 御嶽権現社登山口(13:46)

久しぶりの鶴見山。今年の正月以来ですね。
ここは南平台分岐付近。紅葉、なんとかまだ残ってます。

これまた久々の踊石。
11月に入ったってのに今日は暑いです。汗びっしょりになってきました。

由布岳をバックに南平台。
南平台周辺の道、前に比べて荒れてきてます。マイナーコース故、あまり人が通らないからでしょう。

南平台から見た鞍ヶ戸。あいかわらず崩れてます。
もう縦走路が復活することはないんですかねー?久しぶりに、あの稜線を歩きたいなー。

鶴見岳山頂から、別府市内を見下ろす。今日は空気が澄んでて、遠くまではっきり見渡せます。
山頂は、一般観光客&保育園の団体様で、ごった返してます。よって山頂写真はなしです。
人があまり来ない、端っこのベンチでラーメンを食べてから、下山開始です。

御嶽権現社まで下りてきました。神社の周辺、銀杏の匂いがスゴイです。
拾いに来てる人なんかもいますねー。匂いはキツイけど、美味いんですよねー。