2017 / 09 / 04 - 05 光・聖岳周回 ( 前編 )

2017 / 09 / 04 - 05 光・聖岳周回 ( 前編 )

2017 / 10 / 04 くじゅう17サミッツ

2017 / 10 / 24 由布岳ピストン

2017 / 11 / 06 鶴見岳ピストン

2017 / 11 / 12 青の洞門・競秀峰


  光・聖岳周回 ( 前編 )
 
日付 : 2017 / 09 / 04 - 05 ( 月 火 )
天気 : 1日目 : 晴のち曇(ガス)
2日目 : 晴
目的地 : 光岳(2591m)
茶臼岳(2604m)
上河内岳(2803m)
聖岳
 前聖岳(3013m)
 奥聖岳(2978m)
標高差 : 2300m
所在地 : 静岡県静岡市葵区・榛原郡川根本町・長野県飯田市  GPSログ
1日目 : 芝沢ゲート(2:54) → 易老渡(3:50) → 面平(5:14) → 易老岳(7:23) → 三吉平(8:10) → 静高平(8:48) → 光岳小屋(9:09) → 光岳(9:23) → 光石(9:29) → 光岳小屋(9:53) → 易老岳(11:31) → 希望峰(12:42) → 仁田岳(12:56) → 茶臼岳(13:49) → 茶臼小屋(14:15)
2日目 : 茶臼小屋(5:21) → 上河内岳の肩(6:36) → 上河内岳(6:44) → 南岳(7:15) → 聖平(8:04) → 薊畑(8:21) → 小聖岳(8:59) → 前聖岳(9:47) → 奥聖岳(10:00) → 前聖岳(10:20) → 薊畑(11:29) → 苔平(12:20) → 西沢渡(13:59) → 便ヶ島(14:37) → 易老渡(15:13) → 芝沢ゲート(16:15)

< 1日目 >
南アルプス南部遠征、最後の山行となりました。今回は、光・聖岳の縦走。
アクセスの悪さで有名な易老渡ルート。2015年の台風で路肩が崩壊、それ以降 易老渡への一般車の乗り入れは不可となりました。
現在は写真の芝沢ゲートまで。ここから徒歩1時間で易老渡、さらに30分で便ヶ島です。写真は前日の夕方に撮影したものです。

資料によっては、「一般車は北又渡のゲートまで」となってるようですが、2017年現在、北又渡のゲートは開放されてて、さらに1.1km進んだ、芝沢ゲートまで行けます。詳しくは飯田市のホームページを確認してください。
芝沢ゲートの前には、50台ほどの駐車場。水場・トイレ等はなし。

張り切りすぎて、早朝3時に出発。いやー、最後の山行だと、テンション上がって早く目が覚めちゃいました。ヘッドライトを照らし、深夜の林道歩きはちょっと怖いです。上を見上げると星空ですが、周囲は漆黒の闇。熊とか出ませんよーに。
歩くこと1時間、易老渡に到着。遠山川に架かる細い橋を渡ったところが登山口です。

ちょうど登山口辺りで明るくなるのを計算してたんですが。やっぱり早すぎますね。真っ暗ですが急登に取り付きます。
易老岳まで、写真のような看板があります。易老渡1番、面平10番、易老岳が30番となってます。

面平を過ぎたころには明るくなってきました。そろそろヘッドライトは要らないかな。

三角点(2254m)ピーク。道もわかりやすく、危険箇所もありません。ただ、急登が続くばかりです。今日はテント一式背負ってるんでキツイです。
このルートは水場も少ないため、水もいっぱい持ってますよー。

稜線に出たところが、易老岳のピーク。小広場になってますが、展望はありません。

三吉ガレから。彼方に見えるは中央アルプスの山々。

三吉平を過ぎたところから、ゴーロの谷筋を登ります。ここもなかなかの登り。すでに標高差1500m越えてます。ひーひー。
静高平に着くと、聖岳方面の展望。お花畑が良いねー。

涸れることが多いという水場、チョロチョロながら、しっかり湧いてました。よーし、補給補給。生きかえるわー。

光小屋に到着。本来なら、ここが1日目の宿だったんですが、まだ9時です。出発が早かったですからね。どうしよっかなー?
とりあえず山頂まで行ってくるか。荷物をデポして空身で行ってきまーす。

小屋から10分、光岳山頂です。南側の展望があるってことですが、ガスが出てきてよく見えません。
言っちゃ悪いが、日本百名山に選定されてる割には地味な山ですね。なんか、華がない‥。

山頂から5分、ちょっと下ったところに光石。
石灰岩の大岩で、下界から見ると光って見えたことが、山名の由来とかなんだとか。ここもガスガス。展望はなーし。


小屋に戻って、これからどうするか1人会議。
まだまだ時間はたっぷりあるし、今日中に茶臼小屋まで行っておけば、明日のうちに聖岳が登頂できる。すると明後日が下山だけで楽になる。
さらに情報で、明後日は天気が悪いらしい。
こりゃ決定ですね。今日中に茶臼まで行きますよ。
善は急げ。さささっと、易老岳まで戻ってきましたー。
朝早めに行動したのが良い方向に動きましたね。

途中、仁田岳(2024m)へ寄り道。360度の展望らしいですが、なんかガスが出たり消えたり。いまいちパッとしません。微かに富士山が見えますね。聖岳が近づいてきたのがわかります。

この辺の縦走路、結構アップダウンもあるんですが、木道なんかもあり整備されてます。歩きやすいですね。

岩場を登り、茶臼岳。こちらも展望良し。聖・上河内岳がどーんとそびえてます。明日はアレに登るのかー、疲れそうだなー。

分岐を畑薙方面へ、10分ほどで茶臼小屋到着。テン泊は700円。小屋の周囲は、ギリギリ携帯電波入りますが、稜線まで出た方が確実みたいです。

テン場は小屋の周囲に45張。ハイシーズンは埋まっちゃうそうです。今日はガラガラ。
水場とトイレの中間、小屋の下にテント設営。うむ、特等席。

テントからの景色。雲の向こうに富士山が見え隠れ。あー、いいねー。この景色を前にコーヒー沸かしてのんびり。やっぱテントはいいなー。‥重かったけど。
今日はよく歩いたなー。


  光・聖岳周回 ( 後編 )
 
長くなったので分けました。前編はコチラ

< 2日目 >
テントから見た、富士山と夜明け。
夜中トイレに起きた時、満天の星空を写真に収めようとしたんですが。なんかイマイチ設定がわからない。せっかく買ったカメラ、宝の持ち腐れ。

稜線から、昨日歩いた茶臼岳から光岳の縦走路。
昨日も言ったけど、光岳はなんだか地味だなー。森林限界を超えてないのが原因なのかなー?

上河内の肩から、山頂を見上げる。結構な急勾配。よっしゃ、荷物を置いてピストンしてこよう。

上河内岳。今日の天気は素晴しい。
赤石・悪沢と、南アルプスの山々を一望です。

聖平に到着。あれ?まだ8時なんですけど?
予定では2日目の宿は聖平小屋。ここにテント張って、聖岳ピストンするハズだったんですが‥。
どうしよっかなー?いやー、考えるまでもないな。明日の天候(雨の予報)を考えたら、このまま聖岳ピストン後は下山でしょう。
小屋には寄らず、前進しましょう。

分岐の薊畑にザックをデポ。空身で山頂へ。
荷物がないと体が軽いー。駆け足で、さくさく登れます。ここは小聖岳。ここからが本番。

この登りは予想以上。砂礫の大斜面をは、ザレてて登りにくいです。浮石・落石注意。こりゃ大変じゃ。

やったーい、登ったーい。聖岳は、日本アルプス最南端の3000m峰なんだそうです。360度の展望。ここから正面に見える赤石岳は圧巻。
今日はほんとに天気が良い。北アルプス・槍ヶ岳もはっきり見えますねー。

さらに10分ほど進むと、奥聖岳。バックは富士山。
美しいなー。うーん、ずっとココにいたい。下りたくないよー。

聖の下り。登りもヤバかったけど、下りはもっとヤバい。滑るー。石を落とさないよう、そーっと歩きます。

ザックをデポしてた薊畑に戻ってきました。この素晴らしい山々に別れを告げ、下山の時です。

便ヶ島方面に下山を始めると、完全に森の中。展望スポットもありません。
延々下りの急坂です。標高差1500mをガンガン下ります。ザックの重さがヒザにきます。ツライ。

西沢渡の渡渉点。橋が架かってますが、なんかすごくショボイ橋。ちょっと増水したら流されそうな‥。

西沢渡から便ヶ島までの道は、県が整備した遊歩道だったようです。
ずいぶん前に使われなくなったのか、古く朽ち果てた看板などが放置されてます。所々土砂崩れの跡なんかもありますが、平坦で全体的に歩きやすいです。

便ヶ島に到着。昔はココまで車で来れた場所です(現在も、許可を得た関係者車両なんかは通行してます)
駐車場・トイレなどがあります。水場は飲用不可と書かれてました。

あとはひたすら林道歩き。スタート地点に戻ります。ここも自転車を活用すれば、だいぶ短縮できそうですね。2割ぐらい未舗装路ありますが、まぁママチャリでも大丈夫なレベル。
いやー、この2日は良く歩きました。ゆっくり温泉に浸かってから帰りましょう。

これにて、今回の南アルプス南部遠征は終了。天気にも恵まれ、楽しい1週間でした。
最近は毎年恒例とばかりに、北アルプスばかり行ってましたが、たまには南も良いですね。
北に比べアクセスが悪く、健脚向けのルートが多いように思います。森林限界が高く、静かな山歩きが楽しめるのも特徴か。そのせいか、ゴリゴリの山男・山女率が高い気がしますね。自分なんて、まだまだだなーって。
さー、来年はドコへ行こうか?

  くじゅう17サミッツ
 
日付 : 2017 / 10 / 04 ( 水 )
天気 : 
目的地 : 三俣山
 西峰(1678m)
 本峰(1744m)
 南峰(1743m)
北大船山(1706m)
大船山(1786m)
白口岳(1720m)
稲星山(1774m)
中岳(1791m)
天狗ヶ城(1780m)
久住山(1787m)
星生山(1762m)
沓掛山(1503m)
標高差 : 550m
所在地 : 大分県竹田市  GPSログ
コース : 大曲(5:01) → すがもり小屋(5:45) → 三俣西峰(6:05) → 本峰(6:22) → 南峰(6:35) → 坊がツル(7:35) → 段原(8:36) → 北大船山(8:40) → 大船山(9:02) → 坊がツル(10:07) → 鉾立峠(10:40) → 白口岳(11:33) → 稲星山(12:09) → 中岳(12:34) → 天狗ヶ城(12:54) → 久住山(13:20) → 久住分れ(13:39) → 星生山(14:14) → 沓掛山(12:17) → 牧ノ戸(15:33)
「 くじゅう17( いちなな )サミッツ 」 とは。
九重連山にある、1700m超の9座すべてを踏破することで、九州の山雑誌「のぼろ」に掲載されていた特集記事が元ネタです。ちなみに達成者は、「くじゅう17サミッター」を名乗る資格が与えられるそうです。
いつかやってみたいなー、なんて思ってて。気候の良いこの時期を狙って決行です。


今回の登頂順に、 三俣山 ・ 北大船山 ・ 大船山 ・ 白口岳 ・ 稲星山 ・ 中岳 ・ 天狗ヶ城 ・ 久住山 ・ 星生山です。

スタートは、大曲登山口。
車は牧ノ戸峠に駐車。自転車に乗ってここまで下ってきました。気温は9度。寒いー。
累積標高差2000m、沿面距離20kmのロングコース。いざ出発ーっ!


すがもり小屋に到着。大曲から硫黄山道路までの道、先日の雨でドロドロ。早くも泥だらけになって、ちょっとヘコむ。
空が明るくなってきました。

1座目・三俣山本峰。
スタートから1時間半、すっかり明るくなりました。もうヘッドライトはいりません。

三俣南峰からの眺め。朝日を浴びて美しい。今日は秋晴れですねー。空気が澄んでます。

2座目・北大船山。
予想はしてましたが、南峰 → 坊がつるの下りはハード。しかも、坊がつるは登山口とほぼ同じ標高1200m。登り返しも楽じゃないです。

3座目・大船山。
あれ?3座目にして、すでに4時間が経過。これ、10時間でゴール出来るのか?

大船山の下山路から立中山分岐へ‥行こうと思ったんですが、予想以上に草木が生い茂ってるなー。写真は大したことなさそうですが、少し進むと大変なことになってます。
多少遠回りでも、法華院経由にしようかな。

鉾立峠から、これから登る白口岳を見上げます。
標高差500mの登りは、本日3回目。やべー。足が重くなってきた‥。

4座目・白口岳。
後半戦突入ですね。17サミッツのルートを時計回りにするメリットは、ハードな大船山を前半にもってこれるとこですね。
ここまで来れば、気が楽になります。山頂で、静岡から来た若者とおしゃべり。余裕が出てきたぜ。

5座目・稲星山。
ここまでで7時間経過。うすうす気付いてましたが、密かに目標にしてた10時間以内のゴールはもう無理っぽい。

6座目・中岳。本日の最高峰です。
ここでものんびり、東京から来られたご夫婦と喋りながら昼食タイム。

7座目・天狗ヶ城。
この辺り、ちょっとガスが出てます。まぁ一時的なものでしょう。

8座目・久住山。九重連山の主峰です。
すっかり疲れてしまって、のんびりのんびり歩いてます。もう少しだ、がんばれ俺。


こいつでラストだ、9座目・星生山。
よーし、がんばった。あとは下るだけだー。

沓掛山から振り返って。
今日は気候がいいなー。涼しくて、あまり水も消費せず。
もう膝がガクガクで、下るのも辛いですね。ひょっとして過去最高にキツイ山行かも?

牧ノ戸にゴールした後は、車でスタート地点へ。忘れずに自転車を回収します。
なんだかんだで、記録は10時間32分。立中山経由の道を使えば、10時間いけたかも?
かなり疲れましたが、達成感はかなりのもの。また機会があれば挑戦しよー。
次回は逆回りかなー?


  由布岳ピストン
 
日付 : 2017 / 10 / 24 ( 火 )
天気 : 
目的地 : 由布岳
 東峰(1583m)
 西峰(1584m)
標高差 : 800m
所在地 : 大分県由布市  GPSログ
コース : 正面登山口(9:22) → 合野越(9:57) → マタエ(10:49) → 東峰(10:59) → 西峰(11:22) → 正面登山口(12:42)

もう紅葉はじまってますね。中腹あたり赤いです。

西峰。すばらしい秋晴れ。


  鶴見岳ピストン
 
日付 : 2017 / 11 / 06 ( 月 )
天気 : 
目的地 : 鶴見山(1374m)
標高差 : 650m
所在地 : 大分県別府市  GPSログ
コース : 御嶽権現社登山口(8:40) → 南平台分岐(9:12) → 鶴見山(10:00) → 御嶽権現社登山口(11:17)

すっかり冬景色。落ち葉の絨毯を進みます。油断すると滑ります。

うーん、気持ちがいい。
紅葉真っ盛り。ロープウェイで上がってきた一般観光客も多いですね。

今シーズン初、山頂ラーメンしようと思ってたんですが。
快晴で思いのほか暑い。結局食べずに下山。


  青の洞門・競秀峰
 
日付 : 2017 / 11 / 12 ( 日 )
天気 : 
目的地 : 青の洞門 ・ 競秀峰
標高差 : 120m
所在地 : 大分県中津市  GPSログ
コース : 公共駐車場(9:45) → 妙見堂(10:08) → 鬼面岩(10:24) → 恵比寿岩(10:34) → 洞門側案内所(10:52) → (青の洞門) → 駐車場(11:09) → 弘法寺登山口(11:17) → 陣の岩(11:31) → 梵字窟(12:09) → 駐車場(12:19)

紅葉を求め、中津市の 青の洞門へ。
ここの競秀峰という岩山、探勝道となっていて実は登れるんです。

中央の公共駐車場から取付き、妙見堂まで登ってきました。全体的に整備されてて歩きやすい登山道。道に迷うこともありませんね。
地図にあった帯岩辺りを巡るルートは廃道になっている様子。
鬼面岩・恵比寿岩と、あちこちに名前の付いた展望ポイント。説明看板もあちこちにあって、いいですね。結局、標高がいちばん高い場所はドコだったんだろう?

北側の登山口(観光案内所)へ下りてきました。紅葉シーズンの週末とあって人多し。屋台とか出てて良い匂いがしてます。腹減ったなー。

青の洞門。歩いて通るのは初めて。
禅海和尚の手掘りトンネル。当時のノミ跡も残っています。
というか、残ってる部分は、ほんのわずかなんですねー。もっと当時のままの状態で使われてるのかと思ってました。

南側の登山口まで来ました。
せっかくなので、こちら側からもう一度入山。

陣の岩という展望ポイント。この場所は良いですね。今日いちばんの絶景。

こちらサイドの登山道は、ちょっと危険ルートもあり。
うむ、これぐらいが楽しい。
全ルートをのんびり巡っても、2時間もかかりません。思ってたより紅葉はなかったですが、まぁ。

帰り際、ついでに奥耶馬渓、魔林峽・猿飛千壺峽あたりも散策してきました。
かかしワールド、盛り上がってます。