2016 / 09 / 30 ( 午前 ) 北アルプスの活火山

2016 / 09 / 30 ( 午後 ) - 10 / 02 リベンジ、大キレット(前編)

2016 / 09 / 30 ( 午後 ) - 10 / 02 リベンジ、大キレット(後編)

2016 / 10 / 03 - 10 / 04 予定通り、立山へ(前編)

2016 / 10 / 03 - 10 / 04 予定通り、立山へ(後編)


  北アルプスの活火山
 
日付 : 2016 / 09 / 30 午前 ( 金 )
天気 : 
目的地 : 焼岳(2455m)
標高差 : 800m
所在地 : 長野県松本市・岐阜県高山市  GPSログ
コース : 登山口駐車場(7:03) → 広場(8:04) → 稜線鞍部(8:50) → 焼岳(9:00) → (往復) → 登山口(10:50)

遠征山行も1週間を超えるとちょっと疲れが‥。今日は軽めに、焼岳の日帰りピストンで。
新中の湯ルート登山口。焼岳への最短ルートとあってか、朝7時で満車。貴重な晴れ間ですしね。

さぁ、朝日を浴びながらスタートです。昨日までとうって変わって、今日は快晴だなー。

短距離とナメてると。結構登りますね。しばらくは森の中を歩きます。昨日までの雨で、所々ぬかるみアリ。

森林地帯を抜けると、展望が開けてきます。

まだ山頂は見えません。左側のが南峰かな。紅葉もいい感じで進んでますね。

北峰山頂が見えてきました。振り返ると乗鞍岳。いいねー、ザ・秋晴れって感じです。

稜線へ。北峰と南峰の分岐点。写真に写ってるのは南峰の方。
でも南峰は崩落等で危険なため立ち入り禁止。なんか、普通に登れそうな雰囲気ですが‥。

硫黄ガスがすごい。ゲホゲホ。
こんなに側まで近づける登山道、大丈夫なんか?

着いたーぃ。ツアー客なんかも来てて、なかなかの賑わい。ひんやりと冷たい風。気持ちいい。

山頂から槍・穂高方面。迫力の北アルプス。

山頂から南峰。登山禁止のハズなんですが。なんか数人、堂々と登ってる人がいますねー。

実はこっそり、富士山が見えてたりします。秋晴れ、バンザイ。


  リベンジ、大キレット(前編)
 
日付 : 2016 / 09 / 30 午後 - 10 / 02 ( 金 土 日 )
天気 : 1日目 : 晴
2日目 : 雨
3日目 : 曇のち晴
目的地 : 南岳(3032m)
北穂高岳(3106m)
屏風の耳(2565m)
標高差 : 1650m
所在地 : 長野県松本市・岐阜県高山市
1日目 : 上高地(12:24) → 明神(12:59) → 徳沢(13:35) → 横尾山荘(14:17)
2日目 : 横尾山荘(5:53) → 一ノ俣(6:34) → 槍沢ロッヂ(7:03) → 大曲(7:53) → 天狗原分岐(8:34) → 天狗池(9:05) → 横尾尾根のコル(9:44) → 稜線分岐(10:27) → 南岳(10:43) → 南岳小屋(10:52)
3日目 : 南岳小屋(6:58) → 長谷川ピーク(7:44) → A沢のコル(8:05) → 北穂高岳(8:47) → 南峰分岐(8:54) → 涸沢小屋(10:13) → 涸沢ヒュッテ(12:21) → 屏風の耳(11:36) → 中畠新道分岐(12:58) → 新村橋(13:31) → 徳沢(13:45) → 明神(14:26) → 上高地(15:14)
GPSログ : 1日目 2日目 3日目 全体
<1日目>
焼岳ピストンは午前中に終了。こんな天気のいい日に動かないなんてもったいない。このまま上高地へ行ってしまいましょ。
車は平湯の、あかんだな駐車場へ。バスに乗って上高地へ。写真は上高地バスターミナル前。賑わってますねー。

こちらは河童橋から。梓川と美しい山々。
今日はどこまで行こうかなー?はい、ノープランで来ましたよ。

徳沢方面へ。おっと工事中。川を埋め立てられて迂回路になってます。

この梓川沿いの道、奥上高地自然探勝路という名前がついてるらしいです。天気がいいと気持ちがいいですねー。冬になって雪の中も歩いてみたいなー。

徳沢のテン場。なんだかのんびりした空気が漂ってますね。まったりしたいなー。

わー、今年も出た―。なんか、10匹ぐらい群れてました。

そんなわけで横尾山荘に到着。今日はここでストップ。涸沢へ行くか槍沢へ行くか、一晩考えてみよーう。

快適な横尾山荘。なんといってもお風呂付きですから。実は大分を出発して、10日ぶりの風呂だったりします。いやー、気持ちよかった。

<2日目>
予報通りの雨。なんだか、晴と雨が1日毎交互にきてますねー。なんなんだ?
今後の予定をいろいろ考え、今日は槍沢から南岳まで、明日は大キレットへリベンジしようという作戦に。流れ的には、明日は晴れるハズだから。ハズだから。

槍沢ロッヂから5分、槍見岩。ここから槍ヶ岳の穂先が見える‥らしい。

ババ平に立派なトイレが出来てますね。こりゃあいい。

いくつかの沢を渡渉。水量も多く大変。

天狗原分岐から氷河公園コースへ。岩礫の斜面。悪天候時は迷いそう。マーキングを確認しながら進みます。

これが噂の天狗池。水面に映った逆さ槍を撮影するのが流行ってるそうな。紅葉の中の逆さ槍‥見たいなー。

横尾尾根のコル。大キレットを挟んで北穂高岳の眺めが美しい展望ポイント。うーん、真っ白。
このコースは、快晴の日に改めて来なきゃですね。

岩稜に入るとクサリ場・ハシゴ場。なかなかハードで楽しいルート。落石注意。

稜線に上がって雨が強くなり。南岳までは斜度も緩やかで歩きやすーい。南岳登頂です。

南岳から小屋まではスグ。大キレット越える人には便利な立地ですねー。

例のごとく、雨の日は午前中に宿入り。おつまみ、充実してるなー。こりゃ明るい内から飲んじゃうなー。
ちなみに南岳小屋は1人でも要予約。飛び込みで行くと、怒られますよ。


  リベンジ、大キレット(後編)
 
長くなったので分けました。前編はコチラ

<3日目>
晴れ予想を覆す、霧雨。真っ白じゃー。
どうすっかなー?引き返すか?
とりあえず7時まで様子見。ストーブの前でぬくぬくしながら待機です。

小屋に張ってある、大キレットの案内図。写真クリックで拡大します。
で、7時。雨も弱まってきたし、午後からは晴れる予報だし。
のんびり行きますかー。大キレット、初挑戦です。

小屋を出るとすぐに急斜面の下り。ここはクサリ場。岩も濡れてて滑ります。滑落注意。

高度感のあるハシゴ。どんどん下ります。小屋で会った北穂から来た人の話では、この辺りがいちばん辛かったとか‥。

下ってしまえば危険箇所は少ない。とは言っても、やせた岩稜の連続。気を引き締めて。
ぼんやり見えるのは長谷川ピーク。ついにきたかー。
そういえば、いつの間にか雨も止んでます。この調子で太陽が出てくれると嬉しいんだが。

長谷川ピーク(2841m)に到達。ガスが晴れないかなー、とちょっと待ちます。
そんなに広い場所ではないので、休憩するにも気を使う。特に飛騨側は切れ落ちてるので要注意。落ちたら命はありません。

ちょっとガスが流れて。長谷川ピークから見た南岳方面。結構なアップダウンを繰り返してきたんですね。

こちらは北穂側。ナイフリッジの稜線。たぶん、ココが大キレットいちばんの難所。事故多発地点ですね。クサリありますが、初心者はバランスを取るのが難しいかも。風がある日は特に注意!

A沢のコル手前。大キレットは年々整備が進み、昔に比べたらずいぶん通りやすくなったとか。この橋、なかった時代は大変だったろうなー。

難所の飛騨泣き付近。こちらは鉄製の足場やクサリが整備されて、思ったより楽。三点指示はしっかり守って進みましょう。

展望台?晴れてたら何が見えるんでしょう?

あとは北穂の登りだけ。浮石も多く最後まで気を抜けませんが。落石注意。

北穂高小屋に到着。ひと安心。気が抜けますなー。
なんか、ここのテラスで食べるパスタが最高に美味い!みたいな情報を仕入れたんだけど‥。この天気‥。うーん。また今度だな。

去年に引き続き、北穂高岳。やったぞー!
この後はどうするか?通ったことのないザイテングラートから下山しようと思ってたけど、この天気。普通に南稜から涸沢方面かな。

去年も通った南稜コース。

おっおっおー。ここにきてガスが晴れてくー。
できればもうちょっと早くが良かったなー、なんて。

南稜クサリ場。大キレットに比べたら、軽い軽い。

南稜コースも少しずつ整備が進んでますね。ここはもう涸沢小屋付近。キレイな階段が設置されてます。

涸沢のカラフルなテント達。週末だし、人が多いなー。ここはすっかり観光地。

涸沢ヒュッテの脇からパノラマコースに入ります。紅葉時期のパノラマコースは素晴しい、との情報を仕入れまして。天気も良くなってきたし、こりゃ楽しみ。

屏風岩の向こうに常念岳。おー、素晴らしい。

パノラマコースは一般登山道よりレベル高め。ロープ場もあちこちあり注意が必要です。トラバースの斜面はガレていて、積雪時は危なそう。

前穂へ続く稜線まで来ました(前穂方面はバリエーションルート。危険です)いやー、紅葉が素晴らしい。

屏風のコル。おや?こんな所にテント張ってる人がいますね。

屏風の耳まで寄り道。もうひとつ先にある屏風の頭、見るからに危険そうなのでここまでで引き返し。

さー、あそこまで下ります。標高差約900m。これはキツイですね。膝がガクガクしますよー。

新村橋まで下ってきました。いやー、疲れた。ストック持ってきてて正解でした。

徳沢。ここまで来ると、下界に生還した気分。せっかくだから、ソフトクリームでも食ってくか。

上高地河童橋。どうなることかと思ったけど、最後は晴れて良かったですね。


  予定通り、立山へ(前編)
 
日付 : 2016 / 10 / 03 - 10 / 04 ( 月 火 )
天気 : 1日目 : 雨
2日目 : 晴
目的地 : 浄土山(2831m)
立山
 雄山(3003m)
 大汝山(3015m)
 富士ノ折立(2999m)
別山(2880m)
剱岳(2999m)
標高差 : 600m
所在地 : 富山県立山市
1日目 : 室堂(8:06) → カルデラ展望台(8:52) → 浄土山(9:19) → 富山大学立山研究所(9:31) → 龍王岳(9:39) → 一の越山荘(10:08) → 雄山(10:51) → 大汝山(11:10) → 富士ノ折立(11:37) → 真砂岳(12:08) → 別山(12:46) → 剱沢キャンプ場(13:28) → 剱沢小屋(13:35) → 剱沢キャンプ場(13:50)
2日目 : 剱沢キャンプ場(5:31) → 剱山荘(5:47) → 一服剱(6:03) → 前剱(6:31) → カニのたてばい(6:56) → 剱岳(7:13) → カニのよこばい(7:36) → 前剱(8:04) → 一服剱(8:29) → 剱山荘(8:40) → 剱沢キャンプ場(9:03)
剱沢キャンプ場(9:56) → 剱御前(10:28) → 雷鳥沢キャンプ場(11:20) → ミクリガ池(12:01) → 室堂(12:18)
GPSログ : 1日目 2日目 全体
<1日目>
今年の北ア遠征も、最後の山行となりました。
今回の目標、「裏銀座縦走」「大キレット」はクリア。残るは「剱・立山」ですが。快晴を待ってるうちに遅れに遅れ。結局最後に。今日も快晴ではないんですが、悔いの残らぬよう、行ってきちゃいました。ちなみに今回はテン泊装備。もし濡れちゃっても最後だからいいかー、って魂胆。

立山駅からロープウェイ、美女平でバスに乗り換え室堂まで。立山黒部アルペンルートってやつですね。観光客と登山客は半々ぐらい。往復で4310円。

室堂に到着ー。登山届を提出し、出発前に身支度してると、ポツポツと雨が‥。
うわー、予報では曇りだったじゃんよー。仕方ない、レインウェアでも着るか‥。
正面に見えるのが立山。なんだ、すごく近いじゃないか。

カルデラ展望台。さっきまで正面にどーんと見えてた薬師岳もガスの中に。こないだ歩いた裏銀座の山々はどれかなー?

少し戻って浄土山の取付へ。ガレた岩場を登って行きます。見ると一般観光客も登ってますね。結構ハードな道なんですが。

浄土山の北峰には軍人霊碑、南峰には富山大学の研究施設が建ってます。いまいち、ココが山頂だー!ってポイントがない。記念撮影に困ります。

浄土山から見た、お隣の龍王岳。片道10分、荷物を置いてふらっと寄り道。

龍王岳。やっぱ空身は楽。走って登れます。

一ノ越まで下り、雄山へ登り返します。見た目よりなだらかで、思ったほど疲れません。

さぁ、雄山へ取り付きます。室堂 〜 一ノ越 〜 雄山 の往復ルートは、一般観光客もいっぱい。ここは浮石も多いので石を落とさないように。

立山主峰・雄山到着。雄山神社峰本社があります。雨が激しくなってきたせいか、山頂で1人貸切。展望ないよー。

大汝山に到着。
山頂直下の大汝休憩所(営業は9月末まで)の付近で、迷子の観光客を発見。登山道を外れ下山道がわからなくなったと言うので、一緒に雄山方面へ引き返し。観光客でも地図ぐらいは持ってないと危ないですねー。うーん、いいことをした。

ルートに戻って、富士ノ折立へ。雄山から富士ノ折立の3峰縦走はアップダウンも少なく距離も短い。片道30分で楽しめます。

別山へ続く稜線。まだまだ長い。本日はロングコース。雨の日は挫けそうになりますねー。

真砂岳に寄り道。内蔵助カールで雪渓を見下ろします。

別山南峰。天気悪いので北峰はパス。

別山山頂で。正面に迫力の剱岳。明日、あの山頂に立ちます!

剱沢を下ると今日の宿泊地、剱沢キャンプ場。やっと着きましたー。
野営場管理所の建物には、診療所と富山県警察上市警察署 剱沢警備派出所が併設されてます。が、今シーズンの営業は9月で終わってるそうで、管理署は無人。剱沢小屋に確認したんですが、「今は誰も管理してないんで、勝手に張っていいですよ」って。はい、勝手に泊まります。

雨の中、テントの設営。風が強くてテントがユサユサ揺れてます。大丈夫かなー?

温かいコーヒーを沸かし、やっと落ち着いた。ずぶ濡れのレインウェア。明日は晴れてくれないとヤだなー。


  予定通り、立山へ(後編)
 
長くなったので分けました。前編はコチラ

<2日目>
朝になって。雨は止んでるけど、微妙だなー。予報は曇のち晴。まぁ、行ってみますか。
テントはそのまま、荷物は置いて。この日のために買ったアタックザック、ついに登場です。

剱山荘付近から。あっ、朝焼けが。晴天の予感。

最初のクサリ場。ここから続々難路が続きます。剱岳のルートは、すべてのクサリ場に番号がついてて目安になります。ハードながらもよく整備されてますね。

3番クサリ場から。青空になってきましたねー。

前剱。なんか、かっこいい写真。

おー、こんなとこ歩くんかい。一般登山道とは思えない危なっかしさ。この先、どんどんレベルがあがります。

噂の、カニのたてばい。わかりにくいですが、中央の岩を直登します。足場もありますが、ある程度の腕力が必要。大きなザック、置いてきて良かったー。たぶん、いちばんの難所。

そしてついに辿り着きました。剱岳2999m、登頂です。
シーズンオフってこともあり、誰もいない山頂を独り占め。やばい、感動。

立山の奥には槍ヶ岳も。

おおー、富士山も見えます。なんだかんだでよく晴れましたね。

さて下山開始。こちらは早月尾根方面。次回はこちらからのアプローチもアリだな。

こちらも難所、カニのよこばい。でも足をかける場所もあって、落ちついて行けば大丈夫。

前剱まで戻ってきました。青空も広がって、登山日和ですね。

剱沢山荘前。登ってやったぞー!

テン場に戻ってきました。どんどん気温も上がり、暑いぐらい。テントもすっかり乾いてます。

濡れたザックやレインウェアも乾かしつつ、テントを撤収。まだ10時前。あとは下山だけなんで、のんびりでOK。

撤収準備完了。さー、旅立ちますか。

剱御前から。さらばー、剱岳。また来るからなー。

雷鳥坂の下り。ザックが重いぜ。

雷鳥坂キャンプ場。だだっ広いキャンプ場で、テントはたったの3張。もうシーズンの終わりを感じさせます。

室堂までの登り返し。この辺までくると、観光客も結構いますね。観光がてら、地獄谷にも寄っていこうと思ってたら、有毒ガスのため立入禁止だとか。

みくりが池。池のそばには、日本一高所の天然温泉<(標高2410m)みくりが池温泉があります。せっかくだから入っていこうかなー?いや、下山してからにしようかなー?

室堂まで帰還。あとはバスとロープウェイを乗り継いで、立山駅へ戻るだけ。
これにて、北ア遠征の全行程が終了。お土産買って、大分まで運転するだけです。
今回の遠征、13日の山行のうち半分以上の7日が雨という結果でしたが、まぁ台風が来なかったのが救い。ずっとレインウェアを着てた印象ですが、いやー、楽しかった。目標にしてた「剱・立山」「裏銀座縦走」「大キレット」の3本も、無理矢理ながらなんとか達成。早くも来年に思いを馳せてます。