日付 : | 2015 / 09 / 13 - 15 |
天気 : | 1日目:晴 2日目:曇 3日目:曇のち雨 |
目的地 : | 黒味岳(1831m) 栗生岳(1867m) 宮之浦岳(1936m) 永田岳(1886m) |
標高差 : | 1300m |
所在地 : | 鹿児島県屋久島町 GPSログ |
1日目 : | 紀元杉(14:32) → 淀川登山口(15:04) → 淀川小屋(15:55) |
2日目 : | 淀川小屋(5:12) → 高盤岳展望台(5:58) → 小花之江河(6:17) → 花之江河(6:28) → 黒味岳分れ(6:45) → 黒味岳(7:16) → 黒味岳分れ(7:42) → 投石平(8:06) → 栗生岳(9:18) → 宮之浦岳(9:40) → 焼野三叉路(10:38) → 永田岳(11:24) → 焼野三叉路(12:35) → 平石岩屋(13:03) → 新高塚小屋(14:03) → 高塚小屋(15:01) ・ 縄文杉ピストン |
3日目 : | 高塚小屋(7:07) → 縄文杉(7:13) → ウィルソン株(8:16) → 大株歩道入口(8:57) → 楠川分れ(10:21) → 辻峠(11:02) → 太鼓岩(11:15) → 辻峠(11:37) → 苔むす森(12:24) → くぐり杉(12:44) → 白谷雲水峡(13:37) |
ついにやってきました。延期になってた屋久島遠征。ついに九州最高峰、宮之浦岳です。
5年ぶりの屋久島。前回は観光目的だったので高速船&レンタカーだったんですが、今度は登山遠征。車中泊できるよう、貨物船にマイカーを載せ上陸です(1週間の滞在を考慮すると、レンタカーより安くあがるんです)
1日目。
昨日の夕方に鹿児島港を出港し、朝7:00屋久島宮之浦港に到着。まずは縦走のゴール地点となる白谷雲水峡に車をデポ。ここからバスに乗り換え、スタート地点となる淀川登山口(紀元杉)を目指します。
白谷雲水峡 → 小原町 | 490円 |
小原町 → 安房港 | 810円 |
安房港 → 紀元杉 | 940円 |
計 | 2240円 |
※ 屋久島交通乗り放題チケット(2000円/日)を利用した方が若干お得です(要事前購入) ※ 普通に乗り換えると「安房港」ではなく「合庁前」になるんですが、合庁前バス停付近は何もありません。安房港バス停の方が近くにスーパーもあり食糧調達に便利。安房港の高速船ターミナルはクーラーも効いてて待ち時間が快適。ただし、時間により安房港を経由しないバスもあるので注意! |
バスの本数が少なく(特に紀元杉行き。1日2本)、移動だけで半日かかりました。安房港の乗り換えでは3時間以上も待ちました。いやー、疲れた。ともあれ、無事に紀元杉に到着。さー、縦走スタートです。
ちなみにここからの3日間、紀元杉行きのバスで乗り合わせ、仲良くなった 山口の大学生Kさん・Nさん、高知のチャリダーOさんと、4人で行動することに。若者のテンションの高さに圧倒されながら、縦走堪能していきます。
紀元杉から、まずは淀川登山口を目指し30分の車道歩き。皆でワイワイ喋りながら歩いてるんで、あっという間です。ちなみにバスの終点は紀元杉ですが、レンタカーやタクシー利用の人は登山口まで車で行くことができます。
登山口でトイレを済ませ、登山届を提出し、いざ入山。と言っても、今日の行程は短いです。淀川小屋までなんで小一時間ってとこでしょうか。さらに、さすが屋久島のメインコース。道幅も広く整備もされてて、すごく歩きやすいです。そのおかげか、汗もかかずに小屋到着。若者はパワーが有り余ってますね。川でザバザバやってます。うわー、寒そうー。
今夜の小屋泊は、我々4人以外に外国人カップルがいて、合計6人。おかげで広々。ネズミが出るらしいので、食料はしっかりとザックの奥へ入れて就寝です。
2日目。
今日がメインです。いよいよ九州最高峰・宮之浦岳を目指します。相談の結果 早朝出発となったので、4時半起床。暗闇の中ご飯を食べ、ヘッドライトを灯しながら出発。今日は長丁場。気合いを入れて頑張りましょう。
6時ぐらい、やっと明るくなって景色が楽しめるようになってきました。今日は天気、あまり良くないみたいですねー。昨日はあんなに晴れてたのに。雨が降らなきゃいいけど‥。
高盤岳展望台から、有名なとうふ岩が見えます。おー、すごいなー。豆腐というよりクロワッサンっぽいなー。などと話しながら通過。花之江河からは、これから登る黒味岳を正面に見ることができます。
黒味岳のピストン、片道30分ほどですが、ザックはデポ。いやー、やっぱザックがないと体が軽い。思わず走りだしちゃいますねー。
投石平まで来ると、一気に視界が広がります。右手に投石岳・安房岳・翁岳を眺めながら、平坦な縦走路を歩きます。屋久島らしい奇妙な岩達がステキ。写真にある翁岳山頂の岩、左側のヤツが ふなっしーに見えて仕方がない。俺が勝手にふなっしー岩と名付けました。
モアイ岩(ゲンコツ岩)を過ぎると、栗生岳への登り。その向こうには、宮之浦岳がドーンと控えています。栗生岳は山頂って感じじゃなく、縦走路沿いにある通過ポイントって感じ。でもせっかくなので大岩によじ登り記念撮影。
運のいいことに、ちょっと天気が回復傾向。微妙ながら青空も見えてきました。宮之浦岳登頂のベストタイミング。ついに来ました、九州最高峰。雲が多いもののガスってない分、展望はあります。美しいーっ。雄大な景色を眺めつつ昼ご飯。さぁのんびりしてる時間はありません。お次は永田岳を目指します。
焼野三叉路まで一旦下り、分岐を永田岳方面へ。時間がなければ永田岳はパスしよう、って言ってたんですが、まだ10時。思ってたより余裕ですね。印象として、永田岳は宮之浦よりスケールでかい感じ。ほんと来て良かった。素晴らしいなー。ビバ・屋久島。
ここで今日の行程、ちょうど半分ぐらいですかね。焼野三叉路まで戻った後は、ひたすら今日の宿を目指します。残念ながら、平石あたりでガスってしまい、いまいち景色が楽しめません。この辺り、振り返ると今まで登った山々がドーンと見えるハズなんですが‥。
登山道は相変わらず歩きやすい。さすが屋久島、よく整備されています。このコース、あまり高低差がなく、水場も多い。縦走初心者向けって感じ。楽しめますなー。
新高塚小屋に到着したのは14時。まだ誰も居らず、ガラーンとしてます。なんだか廃墟な雰囲気。入口のガラス窓が割れてて、夜は寒そうだなー。むしろ小屋よりも周りのテントサイトの方が快適そうな雰囲気‥。
相談の結果、もうひとつ先の旧高塚小屋まで行こう、となりました。「旧」と言いつつ、最近立て替えられたため新高塚小屋よりも新しいという情報。大学生Nさんは、今回寝袋を持ってきてないので、すこしでも快適な小屋へ移動することになりました。
新高塚から歩くこと1時間。今度こそ今日の宿、高塚小屋に到着です。おっと、思ったより人が多いですねー。既に小屋内に3組、テント2組がいます。俺らグループの後にも、続々と入ってきます。次第に小屋内はぎゅうぎゅう、テントサイトも全て埋まり、後から来た組は縄文杉近くの休憩舎側にテントを張ってます。俺もテント持ってたんですが、未使用のまま。なんとか全員寝床は確保されました。
ここの小屋、水場がちょっと遠くて、歩いて5分の縄文杉のそば。空いてる時間に縄文杉を独り占めできるのは、小屋泊の特権ですね。やっぱ縄文杉はでかいですねー。昨日からいっぱい見てきた屋久杉の中でも1番。まぁでも、正直な感想、永田岳の展望の後は感動も薄め。あはは。
3日目。
縦走最終日です。朝っぱらから縄文杉を眺めた後、ゴールとなる白谷雲水峡へ下山します。今日のルートは5年前に通った道。縄文杉を過ぎると、屋久島の中でも超快適な登山道です。斜面はほとんど階段になってます。サンダルでも平気なぐらい、よく整備されてます。快適だなー。
ウィルソン株辺りから、急にすれ違う人が増えました。縄文杉日帰り組が登ってくる時間ですね。たくさんの山ガール・森ガール。いやー、すっかり観光地ですねー。
昨日の後半ぐらいから、大学生Nさんのヒザが限界をむかえたようで。なかなかペースが上がらないようです。まぁ今日は距離はあるものの、難所はありません。のんびりハイキング気分で行きましょう。
楠川分れからは、トロッコ道を離れ再び入山。辻峠までは結構な登りとなります(標高差250m)Nさんの試練、がんばれー。太鼓岩には11時到着。5年前はガスで何も見えなかったけど、今回は少しはマシ。いつか、快晴の日に来たいもんです。
太鼓岩をピストンし、辻峠に戻ってきたころ、ついに雨が。ついに来たかー。まぁ小雨だったんでレインウェアは登場せず。折りたたみ傘で凌ぎます。すっかり観光地化された、もののけの森で記念撮影をし、13時半、無事白谷雲水峡へ下山完了。無事、車まで戻ってきました。いやー、お疲れ様でした。雨の多い屋久島で、この天候なら上々の結果ですよね。念願だった屋久島縦走、無事終了です。
4時の高速船で島を離れる大学生K・Nさんを宮之浦港へ、チャリダーOさんを宿へ送迎。家に帰るまでが登山です。みんな、ご安全に!
そして俺の屋久島遠征はまだまだ続きます。さー、明日はどの山へ登ろうか?
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