山行記録

2015年 その5


2015 / 08 / 14 朝駆け星生

2015 / 09 / 05 秋の空気を感じながら

2015 / 09 / 13 - 15 やっと実現!屋久島縦走

2015 / 09 / 16 ヤクシマランドと太忠岳

2015 / 09 / 17 ピラミダルな愛子


  朝駆け星生
 
日付 : 2015 / 08 / 14
天気 : 
目的地 : 沓掛山(1503m)
星生山(1762m)
標高差 : 500m
所在地 : 大分県竹田市  GPSログ
コース : 牧ノ戸(4:36) → 沓掛山(5:04) → 星生山(6:35) → 沓掛山 → 牧ノ戸(8:24)
お盆ですね。大分の山は久しぶり。そして久しぶりの朝駆け登山です。
コースは牧ノ戸から。真っ暗な登山道を登って行きます。天気が悪いせいか、なかなか明るくならない。5時を過ぎても真っ暗です。5時半ぐらいになって、やっとヘッドライトが要らなくなりました。
空は終日曇ってましたが、地平線方向は結構見通せます。ガスが晴れた後は、阿蘇や祖母の山々がキレイです。暑くもなく、案外こういう日が登山日和と言えるのかも。

明るくなってきました。

緑の山々。

星生山到着。

  秋の空気を感じながら
 
日付 : 2015 / 09 / 05
天気 : 曇(山頂ガス)
目的地 : 由布岳
 東峰(1583m)
 西峰(1584m)
標高差 : 800m
所在地 : 大分県由布市  GPSログ
コース : 正面登山口(8:42) → マタエ(10:13) → 東峰(10:23) → (お鉢回り) → 西峰(11:19) → 正面登山口(13:00)
ここんとこずっと、休みになると天気が悪い。今日もなんか微妙ですが、ずっと登ってないと体が鈍るんで、トレーニングがてら行ってきました。登山口には8時半に到着。週末とあって、案の定駐車場は満車。こんな天気なのに大人気ですね。満車ですが、今日はバイクで来てるんでドコにでも停められます。こういう時、二輪車は便利ですねー。
今日は暑くもなく寒くもない。秋らしい気候になってきましたね。まさに登山シーズン突入。山頂は冷たい風が吹いてて気持ちがいいです。
西峰頂上でラーメンを作ったんですが。いざ食べる時になって、箸を忘れてきたことに気付く。あらまー。なんだか心が折れちゃいました。今日はトレーニングで2往復するつもりだったんですが、そのまま帰路につきましたとさ。

うーむ、ガスってますねー。

東峰。完全にガスの中。

西峰。さぁラーメン食べよう。

  やっと実現!屋久島縦走
 
日付 : 2015 / 09 / 13 - 15
天気 : 1日目:晴
2日目:曇
3日目:曇のち雨
目的地 : 黒味岳(1831m)
栗生岳(1867m)
宮之浦岳(1936m)
永田岳(1886m)
標高差 : 1300m
所在地 : 鹿児島県屋久島町  GPSログ
1日目 : 紀元杉(14:32) → 淀川登山口(15:04) → 淀川小屋(15:55)
2日目 : 淀川小屋(5:12) → 高盤岳展望台(5:58) → 小花之江河(6:17) → 花之江河(6:28) → 黒味岳分れ(6:45) → 黒味岳(7:16) → 黒味岳分れ(7:42) → 投石平(8:06) → 栗生岳(9:18) → 宮之浦岳(9:40) → 焼野三叉路(10:38) → 永田岳(11:24) → 焼野三叉路(12:35) → 平石岩屋(13:03) → 新高塚小屋(14:03) → 高塚小屋(15:01) ・ 縄文杉ピストン
3日目 : 高塚小屋(7:07) → 縄文杉(7:13) → ウィルソン株(8:16) → 大株歩道入口(8:57) → 楠川分れ(10:21) → 辻峠(11:02) → 太鼓岩(11:15) → 辻峠(11:37) → 苔むす森(12:24) → くぐり杉(12:44) → 白谷雲水峡(13:37)
ついにやってきました。延期になってた屋久島遠征。ついに九州最高峰、宮之浦岳です。
5年ぶりの屋久島。前回は観光目的だったので高速船&レンタカーだったんですが、今度は登山遠征。車中泊できるよう、貨物船にマイカーを載せ上陸です(1週間の滞在を考慮すると、レンタカーより安くあがるんです)

1日目。
昨日の夕方に鹿児島港を出港し、朝7:00屋久島宮之浦港に到着。まずは縦走のゴール地点となる白谷雲水峡に車をデポ。ここからバスに乗り換え、スタート地点となる淀川登山口(紀元杉)を目指します。
白谷雲水峡 → 小原町490円
小原町 → 安房港810円
安房港 → 紀元杉940円
2240円
※ 屋久島交通乗り放題チケット(2000円/日)を利用した方が若干お得です(要事前購入)
※ 普通に乗り換えると「安房港」ではなく「合庁前」になるんですが、合庁前バス停付近は何もありません。安房港バス停の方が近くにスーパーもあり食糧調達に便利。安房港の高速船ターミナルはクーラーも効いてて待ち時間が快適。ただし、時間により安房港を経由しないバスもあるので注意!

バスの本数が少なく(特に紀元杉行き。1日2本)、移動だけで半日かかりました。安房港の乗り換えでは3時間以上も待ちました。いやー、疲れた。ともあれ、無事に紀元杉に到着。さー、縦走スタートです。
ちなみにここからの3日間、紀元杉行きのバスで乗り合わせ、仲良くなった 山口の大学生Kさん・Nさん、高知のチャリダーOさんと、4人で行動することに。若者のテンションの高さに圧倒されながら、縦走堪能していきます。
紀元杉から、まずは淀川登山口を目指し30分の車道歩き。皆でワイワイ喋りながら歩いてるんで、あっという間です。ちなみにバスの終点は紀元杉ですが、レンタカーやタクシー利用の人は登山口まで車で行くことができます。
登山口でトイレを済ませ、登山届を提出し、いざ入山。と言っても、今日の行程は短いです。淀川小屋までなんで小一時間ってとこでしょうか。さらに、さすが屋久島のメインコース。道幅も広く整備もされてて、すごく歩きやすいです。そのおかげか、汗もかかずに小屋到着。若者はパワーが有り余ってますね。川でザバザバやってます。うわー、寒そうー。
今夜の小屋泊は、我々4人以外に外国人カップルがいて、合計6人。おかげで広々。ネズミが出るらしいので、食料はしっかりとザックの奥へ入れて就寝です。

2日目。
今日がメインです。いよいよ九州最高峰・宮之浦岳を目指します。相談の結果 早朝出発となったので、4時半起床。暗闇の中ご飯を食べ、ヘッドライトを灯しながら出発。今日は長丁場。気合いを入れて頑張りましょう。
6時ぐらい、やっと明るくなって景色が楽しめるようになってきました。今日は天気、あまり良くないみたいですねー。昨日はあんなに晴れてたのに。雨が降らなきゃいいけど‥。
高盤岳展望台から、有名なとうふ岩が見えます。おー、すごいなー。豆腐というよりクロワッサンっぽいなー。などと話しながら通過。花之江河からは、これから登る黒味岳を正面に見ることができます。
黒味岳のピストン、片道30分ほどですが、ザックはデポ。いやー、やっぱザックがないと体が軽い。思わず走りだしちゃいますねー。
投石平まで来ると、一気に視界が広がります。右手に投石岳・安房岳・翁岳を眺めながら、平坦な縦走路を歩きます。屋久島らしい奇妙な岩達がステキ。写真にある翁岳山頂の岩、左側のヤツが ふなっしーに見えて仕方がない。俺が勝手にふなっしー岩と名付けました。
モアイ岩(ゲンコツ岩)を過ぎると、栗生岳への登り。その向こうには、宮之浦岳がドーンと控えています。栗生岳は山頂って感じじゃなく、縦走路沿いにある通過ポイントって感じ。でもせっかくなので大岩によじ登り記念撮影。
運のいいことに、ちょっと天気が回復傾向。微妙ながら青空も見えてきました。宮之浦岳登頂のベストタイミング。ついに来ました、九州最高峰。雲が多いもののガスってない分、展望はあります。美しいーっ。雄大な景色を眺めつつ昼ご飯。さぁのんびりしてる時間はありません。お次は永田岳を目指します。
焼野三叉路まで一旦下り、分岐を永田岳方面へ。時間がなければ永田岳はパスしよう、って言ってたんですが、まだ10時。思ってたより余裕ですね。印象として、永田岳は宮之浦よりスケールでかい感じ。ほんと来て良かった。素晴らしいなー。ビバ・屋久島。
ここで今日の行程、ちょうど半分ぐらいですかね。焼野三叉路まで戻った後は、ひたすら今日の宿を目指します。残念ながら、平石あたりでガスってしまい、いまいち景色が楽しめません。この辺り、振り返ると今まで登った山々がドーンと見えるハズなんですが‥。
登山道は相変わらず歩きやすい。さすが屋久島、よく整備されています。このコース、あまり高低差がなく、水場も多い。縦走初心者向けって感じ。楽しめますなー。
新高塚小屋に到着したのは14時。まだ誰も居らず、ガラーンとしてます。なんだか廃墟な雰囲気。入口のガラス窓が割れてて、夜は寒そうだなー。むしろ小屋よりも周りのテントサイトの方が快適そうな雰囲気‥。
相談の結果、もうひとつ先の旧高塚小屋まで行こう、となりました。「旧」と言いつつ、最近立て替えられたため新高塚小屋よりも新しいという情報。大学生Nさんは、今回寝袋を持ってきてないので、すこしでも快適な小屋へ移動することになりました。
新高塚から歩くこと1時間。今度こそ今日の宿、高塚小屋に到着です。おっと、思ったより人が多いですねー。既に小屋内に3組、テント2組がいます。俺らグループの後にも、続々と入ってきます。次第に小屋内はぎゅうぎゅう、テントサイトも全て埋まり、後から来た組は縄文杉近くの休憩舎側にテントを張ってます。俺もテント持ってたんですが、未使用のまま。なんとか全員寝床は確保されました。
ここの小屋、水場がちょっと遠くて、歩いて5分の縄文杉のそば。空いてる時間に縄文杉を独り占めできるのは、小屋泊の特権ですね。やっぱ縄文杉はでかいですねー。昨日からいっぱい見てきた屋久杉の中でも1番。まぁでも、正直な感想、永田岳の展望の後は感動も薄め。あはは。

3日目。
縦走最終日です。朝っぱらから縄文杉を眺めた後、ゴールとなる白谷雲水峡へ下山します。今日のルートは5年前に通った道。縄文杉を過ぎると、屋久島の中でも超快適な登山道です。斜面はほとんど階段になってます。サンダルでも平気なぐらい、よく整備されてます。快適だなー。
ウィルソン株辺りから、急にすれ違う人が増えました。縄文杉日帰り組が登ってくる時間ですね。たくさんの山ガール・森ガール。いやー、すっかり観光地ですねー。
昨日の後半ぐらいから、大学生Nさんのヒザが限界をむかえたようで。なかなかペースが上がらないようです。まぁ今日は距離はあるものの、難所はありません。のんびりハイキング気分で行きましょう。
楠川分れからは、トロッコ道を離れ再び入山。辻峠までは結構な登りとなります(標高差250m)Nさんの試練、がんばれー。太鼓岩には11時到着。5年前はガスで何も見えなかったけど、今回は少しはマシ。いつか、快晴の日に来たいもんです。
太鼓岩をピストンし、辻峠に戻ってきたころ、ついに雨が。ついに来たかー。まぁ小雨だったんでレインウェアは登場せず。折りたたみ傘で凌ぎます。すっかり観光地化された、もののけの森で記念撮影をし、13時半、無事白谷雲水峡へ下山完了。無事、車まで戻ってきました。いやー、お疲れ様でした。雨の多い屋久島で、この天候なら上々の結果ですよね。念願だった屋久島縦走、無事終了です。

4時の高速船で島を離れる大学生K・Nさんを宮之浦港へ、チャリダーOさんを宿へ送迎。家に帰るまでが登山です。みんな、ご安全に!
そして俺の屋久島遠征はまだまだ続きます。さー、明日はどの山へ登ろうか?

紀元杉。ここから出発!

淀川登山口。ここから入山。

あっという間に淀川小屋。

若者たちの遊び。

2日目。高盤山のとうふ岩。

黒味ピストン。ザックはデポ。

あちらが黒味岳山頂。

登ったけども、展望なし。

投石平手前の岩場。

モアイ岩というらしい。

左から翁岳・安房岳・投石岳。

翁岳山頂、ふなっしー岩。

栗生岳。バックは宮之浦岳。

宮之浦岳いぇーい。

次に目指すは永田岳。

永田岳。ここの展望は最高。

宮之浦をバックに。

でっかい岩ばかり。

サルが案内してくれます。

新高塚小屋着。なんか暗い。

こちらは高塚小屋。新しーい!

縄文杉まで歩いて5分。

宴会。ビール美味し。

3日目。朝の縄文杉。

ここから先は道が良い。

ウィルソン株に到着。

定番のハート。きらきら。

トロッコ道まで帰還。

太鼓岩。やっぱガスってる。

苔むす森でーす。もののけ。

くぐり杉をくぐって。

ゴールは近い。

白谷。戻ってきました。

  ヤクシマランドと太忠岳
 
日付 : 2015 / 09 / 16
天気 : 曇時々雨
目的地 : 太忠岳(1497m)
標高差 : 550m
所在地 : 鹿児島県屋久島町  GPSログ
コース : ヤクスギランド入口(6:36) → 千年杉(6:47) → 蛇紋杉(7:21) → 天文の森(7:49) → 太忠岳(8:51) → 天文の森(10:05) → 蛇紋杉(10:22) → 天柱杉(10:42) → 仏陀杉(11:04) → ヤクスギランド出口(11:23)
天気はいまいちですが、今日は太忠岳。巨石の波動を感じに行ってきます。
入口はヤクスギランドから。早朝で管理棟が開いてないので、森林整備協力金300円は箱の中へ。案内図に従って、ときめきの径コースから。まずは千年杉を目指します。屋久島の主要観光地だけあって、あちこちに説明看板が立ててあります。ふむふむと勉強しながら、のんびり散策。
いちばん長い150分コースから、蛇紋杉の分岐を太忠岳歩道へ。ここからはいよいよ登山道です。まぁ今日は標高差500mですから、楽勝ですね。天文の森を過ぎた辺りで雨が止みました。祈りが通じたか?
山頂には天柱石と呼ばれる、40mの花崗岩の大岩がそびえてます。初日、安房港から「変な形の山があるなー」と思ってたのは、ココだったんですね。屋久島のパワースポットらしいです。
ところで、山頂はドコだ?いろいろ探しましたが、山頂標がありません。さすがに天柱石へは登れないし、直下の岩(写真8枚目)で合ってるのかな?
蛇紋杉の分岐まで戻ってくると、再びヤクスギランドの散策をしながら出口を目指します。いやー、大自然に触れました。屋久杉、素晴らしい。

あなた、キャサリンですか?

雨の中、出発ーっ。

千年杉。デカイなー。

吊橋が多いです。

ここから登山コース。

天文の森。晴れろー!

天柱石、出た―!

天柱石直下。ここが山頂?

裏側は祠になってました。

山頂のパノラマ写真。ガスはないけど、曇ってるのが残念。

杉コレクション。天柱杉。

杉コレクション。母子杉。

杉コレ。仏陀杉。

  ピラミダルな愛子
 
日付 : 2015 / 09 / 17
天気 : 曇(山頂ガス)
目的地 : 愛子岳(1235m)
標高差 : 1050m
所在地 : 鹿児島県屋久島町  GPSログ
コース : 愛子岳登山口(8:18) → 愛子岳(10:41) → 愛子岳登山口(12:45)
今日は愛子岳。名前はかわいいけど、結構ハードな山だとか。下界から見ると、ピラミッド型の尖った山容。急登ってことかな?
明け方降ってた雨もあがり、太陽が見えてます。小瀬田の集落から狭い林道に入り約3km。登山口は寂しい雰囲気。あれ?愛子岳って人気がないのかな?一応、九州百名山に入ってるんだけど。
登り始めると、親切なことに100m毎に標高標識があります。現在地がどのくらいかわかると、ペース配分しやすいですね。
標高500m辺り、ふと振り返ると1匹の猿が付いてきてます。まぁ屋久島へ来てから、もう数え切れないほど鹿と猿は遭遇してるんで珍しくはないんですが。この猿、すげー威嚇してきます。俺の食料を狙ってるのか?一定の距離を置いてずっと付いてきます。なんか怖いなー。襲われたらイヤだなー。結局、標高800mぐらいまで付いてきて、いつの間にかいなくなってました。帰りもいたらイヤだなー。
それにしても今日は湿度が高い。明け方の雨のせいですね。気温も上がってきて、ズボンもシャツもぐっしょりです。そしてこんな日は、ヒルが多いですねー。気付くと足や首筋にくっついて血を吸ってます。いやはや、困ったもんです。
標高1100mを越えると岩場が増え、急登になってきます。特に山頂手前のロープ場は、思ってたよりハードです。うーん、楽しいぜー。景色が良ければ尚いいんだけど、標高1000mを超えた辺りから、完全にガスってます。
山頂は冷たい風が吹いてて気持ちいい。びっしょ濡れの服を脱ぎ、乾かしましょう。誰もいないのをいいことに、裸でのんびりです。うーん、気持ちがいいぜー。時折太陽も顔を出し、ガスも少なくなったけど、遠くの山々は見えません。残念。

登山口。

1100m。この辺りからハードに。

岩場が続きます。

とまりの木から。あれが山頂?

ラストスパート。

着いたー。もう、汗だく。